フェジョンプレットのマンゴー葛きり

フェジョンプレットのマンゴー葛きり

豆・豆料理探検家の「豆なレシピ」 Vol.54(2014年7月掲載)

「フェジョアーダがブラジルの国民食だとしたら、ブラジルの甘いものってどんな感じだろう?」と考えたら、けっこう甘い、かなり甘いイメージが‥‥。
手亡豆を黒くしたみたいなフェジョンプレットは、デンプン質がやさしい食感の小粒な薄皮黒いんげん。一晩シロップ浸けにして、マンゴーと合わせました。

フェジョンプレットはシロップ浸けの甘さ、マンゴーは南国フルーツのダイナミックな甘さ、それをまとめるのは‥‥?とうふ白玉と迷った結果、葛きりにしました。
葛はマメ科の植物で、フェジョンプレットとはマメつながり。ボリビアの黒い豆、台湾マンゴー、奈良の吉野本葛を使って、互いがしっかり主張しながらも、世界の食材が一つの器に融合‥‥。豆のおいしさと、食感の違いを楽しんでください。

レシピ担当/五木のどか

豆・豆料理探検家。豆・豆料理アドバイザー。福岡県生まれ、京都市在住。豆の生産者や料理人、飲食店、販売店を訪ね歩き、話しを聞くことを楽しみとする。「一豆三味」を提唱し、豆料理の楽しさを伝えている。「豆なブログ」執筆中。

材料(3~4人分)

フェジョンプレット 1/2カップ
マンゴー 1玉
葛きり 80g
グラニュー糖 1/2カップ+α
1/2カップ

作り方

1

フェジョンプレットを水洗いし、たっぷりの水に4時間くらい浸してもどす。

2

もどし水を替え、中火にかける。煮立ったらアクをすくい取りながら、30分ほど中火で煮る。かたさ加減、煮え加減をみて火を弱め、皮が破けるか破けないかくらいまで更に柔らかく煮る。

3

その間にグラニュー糖と水を容積1:1で合わせ中火で温め、シロップを作る。グラニュー糖が溶けたら、更に数回に分けて足し加え、倍量くらいまで好みで甘さを強くする。

4

シロップを少し冷まして、湯切りした豆をシロップに浸す。そのまま常温で1晩おいて甘さを染み込ませる。

5

翌日、葛きりを煮る(本葛は沸騰した湯で20分ほど、甘藷デンプンのものは商品使用説明参照)。程よく煮えたら湯切りし、冷水に浸して締める。

6

その間にマンゴーをカットして冷やしておく。葛きりが程よく冷たくなったら、水切りして、葛きりとマンゴー、フェジョンプレットのシロップ浸けを合わせて器に盛る。

ひとくちメモ

  • 豆は温かいうちに、温かいシロップに浸すのが味を染み込ませる秘訣です。冷蔵庫におくと締まってかたくなるので、常温のままで扱うのがベターです。
  • 好みでグラニュー糖を上白糖に変え、ショウガのすりおろし汁を混ぜても美味しいです。葛から水分がもどるので、豆と合わせてすぐ食べないときは、食べる直前にシロップや黒蜜などをかけてください。
  • 葛の代わりに白玉を合わせても美味しいです。

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