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紫花豆を水洗いし、たっぷりの水に浸して一晩以上おく。浸しておいた水を新しい水に替え、中火で茹でる。
京都市北区・船岡山や大徳寺の近くにひっそり佇む豆スイーツの店があります。名前は『Sugar』さん。小さな階段をトントンと上がってドアを開けると、そこには「小さなスプーンおばさん」を30歳若くしたようなお嬢さんが、愛情たっぷりの豆スイーツを作っておられます。
店内2卓のイートイン・スペースで、土曜の昼下がり豆なランチをいただくのが、私の楽しみ。紫花豆を使った洋風煮豆やスイーツなども、So Good!あの絶妙な煮加減は、相当な回数をつくり続けられた熟達の技なのだと思います。
Sugarさんの洋風煮豆、およそ2年くらい前に上賀茂神社の手作り市で購入しました。その時の記憶では紫花豆といちじくを赤ワインで煮て、とろみある赤ワインのシロップに浸してありました。Sugarさんいわく「亡き母の味」なのだそう。
記憶をたよりに自分でも作ってみたけど、豆の食感やシロップのとろみが今ひとつです。よって、ここに記すレシピは努力過程の通過点ということでご了承ください。
豆・豆料理探検家。豆・豆料理アドバイザー。福岡県生まれ、京都市在住。豆の生産者や料理人、飲食店、販売店を訪ね歩き、話しを聞くことを楽しみとする。「一豆三味」を提唱し、豆料理の楽しさを伝えている。「豆なブログ」執筆中。
紫花豆 | 1/2カップ |
いちじく | 70g |
赤ワイン | 100cc |
グラニュー糖 | 大さじ1~2 |
レモン | 汁を小さじ1、スライス2枚 |
紫花豆を水洗いし、たっぷりの水に浸して一晩以上おく。浸しておいた水を新しい水に替え、中火で茹でる。
沸騰したらアクをとり、火力を中弱火に落として40~50分。豆が破けないよう様子を見ながら火を止め、蓋をして予熱でやわらかくする。
いちじくは適当な大きさの輪切りにカットしておく。
鍋に赤ワインとグラニュー糖を入れて弱火にかける。砂糖が溶けたら、いちじくとレモン汁を加え、コトコト15~20分ほど煮る。
2の予熱で煮ておいた豆の煮汁を捨て、水分をよく切って4の鍋に加える。そのまま弱火で少し煮て火を止める。
保存容器に移し、仕上げにレモンの輪切りを加えて蓋を閉め、常温に冷ます。