ソバなどで暑い夏をのりきる山形の食文化

卸町店長の千葉です。

いやいや、6月に入ったかと思えば半月も過ぎたんですね。時間の流れの速さをひしひしと感じてしまう今日この頃です。ついこの間までは、某アイドルグループの人気を表わす人気投票でTVや各メディアでは、その話題で持ち切りでしたね・・・

時代の流れに乗り、自分もついつい投票結果を観ていましたね。そのアイドルグループも姉妹グループ等もあり大勢による人気投票の結果1~60位までをTVで発表されていましたね。今回、選ばれたアイドル達も一人一人個性があってそれぞれの味を出していて面白いなと感じました。

アイドルグループのメンバーの女の子達みたいに食文化もそれぞれ個性がありますよね。所変われば品変わると言われるように自分等の住む地域では、普通は食さない物も他の地域に行けばそれが一番のごちそうだったりする事が、TV番組で地方を比べる番組があり、それで取上げられたりした食文化は他県でも真似て取り入れたりする動きがありましたよね。例として、北海道の道民の間で食されてきた竹輪の入った竹輪パンがTVで取上げられたら大手のパンメーカーさんでも製造して一時期販売されていた事がありましたね。他にも蛸の頭を刺身にして食べているのを取上げられたら、スーパー等の鮮魚コーナーとか居酒屋さんでも扱ったりしてきていたりします。

そのTV番組ではないですけど、弊社のある宮城県の隣県である山形県は日本国内の各都道府県民が驚くほど食文化が豊かな所はないかと思います。特にこれから暑くなる時期が訪れてきますが、夏の暑さに対して涼と向き合っている県はないかと思います。
夏になると外気の暑さに触れ、食が思うように進まなくなったりするのが日本人の常で、暑くなると我々はさっぱりした物と冷麦やそうめん等で済ませてしまう事が多々ありますよね。山形県は、かつて日本で一番暑い土地としての照合があった様に、夏の暑さを受け入れた食文化が独自に根付いて土地だと思います。特に内面からクールダウンさせると言う形を取っていると感じます。

ここ数年で、全国的に広まった冷たいシャンプーが一つの例として、他の県では考えつかなかった温かくて当たり前の食を冷たいにそのまんま置き換えた食文化が多々あります。山形市で誕生した冷たいラーメンや河北町で生まれた冷たい鶏肉蕎麦や尾花沢で生まれた冷たい漬物のだし等があります。山形の冷たいラーメンや河北の鶏肉蕎麦等は、我々の普段食している冷たい蕎麦屋ラーメンとはまるっきり違いラーメンも蕎麦もどんぶりに冷たいスープが並々と張られた中に麺を入れたのが当たり前に食されているのです。我々の冷たいラーメンと言えば冷やし中華であり、冷たい蕎麦と言えばぶかっけ的なだしつゆが掛った物しかありませんよね?
山形に遊びに行った時に、初めて鶏肉の入った肉蕎麦を食したときは、正直言って驚きましたね。どんぶりに並々とだしつゆが注がれてつゆは冷たいは蕎麦の麺も冷たいはで凄く違和感を感じながら食べつくしましたね。だしつゆは冷たいけど普通に飲めたのにも驚きました。温かいだしつゆが、そのまま冷めた感じの汁でした。これもひとえには盆地である山形県民の暑い夏と向き合い生きるうえでの糧となる食事を粗末な物とはとらえずに食べて夏を乗り切ると言う趣から誕生した食文化の一つではないかと考えます。

また、冷たい麺類を食すのとは別に、米どころの山形県は夏でも暖かいご飯を美味しく食べる工夫として生み出された郷土料理が村山地方に根付いてるのもあります。
それが、尾花沢で誕生した「だし」と呼ばれる郷土料理があります。だしとは、旬の夏野菜に香味野菜を混ぜて醤油や調味料で和えてつくった浅漬けの様なものです。これから旬を向える茄子や胡瓜をみじん切りにしてみょうが等を混ぜ作られた物ですから、夏の暑さで食欲の萎える時ですから、水分を豊富に含んだ茄子に胡瓜などは温かいご飯にそえて食すれば食事もはかどり夏バテになる原因の食欲不振とは無縁になる一品ではないでしょうか。このだしも今やTV等で取上げられた所為かネットなどのお取り寄せグルメにも取り入れられていますね。最近では、従来のだしとは違うキムチ風味などの新しい試みも登場し日本国内で夏の定番品として出回っているそうです。

これ以外にも、山形県内では暑い夏を乗り切る上で誕生した様々な食文化がそれぞれの地域に存在して、今も県民の人々らに愛されつづけていますね。新庄市の方では、山菜のみつに塩くじらを使ったくじら汁があり、庄内に行けば、冷たい麦切りや蕎麦粥に庄内でしか取れない赤い長ねぎの甘酢漬けにだだちゃ豆のみそ汁など数あげれば限がありませんが、暑い山形県は本当に食文化にもこだわりを持ち涼と言うものを取り入れ身体の中から夏を乗り切るのを実践している土地なんだなと心から考えさえられたと思いました。梅雨が明ければ否応にも暑い日が続く毎日になるので、山形県民の食文化を参考にして夏を乗り越えて行くのも一興かと思います。

だし

 

 

 

 

 

 

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