今日も現実逃避の旅

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僕は夕食の時にBSの旅番組を観るのが好きです。
その中でいつも思うのが、西洋の料理のシンプルさ。
新鮮な海の幸にオリーブオイルと岩塩だけとか、
採れたての山の幸にオリーブオイルと岩塩だけとか、
これじゃワインしか合わないと思うものが多い。

昨日観たのはドイツでしたが、そこでも現地の人が、
ビールに合うと白身魚のシンプルソテーを紹介。
そりゃビールには合うだろうけどなぁと思いながら、
ここでとある仮説が思い浮かびました。つまり、
日本食が多彩なのは日本酒の存在があるからでは?

僕は食事に合わせて複数のお酒を飲むのですが、
最終的に辿り着くのは、どんな料理にも合う日本酒。
最初のビールの爽快感だけは真似できませんが、
後は日本酒だけで煮物から焼き魚、お刺身に天ぷら、
フライや炒め物など何でもカバーできるのです。

パン食の普及によって食の欧米化が進んだのと同様、
日本酒の衰退によって食の画一化が進むのでは。
食文化を守るためにもすずやで日本酒を取り扱おう、
まずは新潟と山形の蔵元を巡ろうということで、
つまり今日も現実逃避の旅を続ける店長の杉山です。