稔りの秋、旬を喰らう2

卸町店長の千葉です。

10月に入りこの月の旬は何かと調べてみた処、面白いことに小豆が今月の旬と言うことになっているみたいです。これは、北海道の方で収穫の時期に当たるからからだと思います。

 小豆小豆と言えば、あんこにして味わったりお赤飯に入れて味わうと言うのが大まかな楽しみ方だと思います。この小豆と言うのも大・中・小と大きさがあり粒の一番大きのが大納言小豆と呼ばれて煮込んでも腹割れしないので、お祝い事のお赤飯にはこれが使われています。大納言より一回り粒の小さい物を中納言、小納言とも呼ばれている小豆もあります。この小豆は、古くから漢方薬として用いられていたそうで日本には弥生時代に中国から伝わってきたと言われております。小豆の赤い色はブルーベリーや赤ワインと同じアントシアニン系色素です。アントシアニンは疲れ目や視力向上に効能があり、また血液を綺麗にし高血圧予防にも最適との事です。それ以外にも小豆にはお米に不足なリジンを多く含むため肝臓の働きを助けたり糖の代謝を促進するアミノ酸の効能もあります。それ以外にも小豆は、豆類に含まれているサポニンの成分により肝機能を向上させる作用もあり二日酔いにも効くと言われてます。だからでしょうか、新年開けての小正月で小豆粥を食するのは正月の振る舞いなどのお酒で弱っている内臓などをいたわる為もあるのでしょうね・・・沢山の効用を持つ小豆は、江戸時代には脚気の薬としても用いられていたとの事です。本当に小豆と言う豆は、りんごと同じで医者いらずな食べ物かもしれませんね? これから益々肌寒くなってくる秋の夜長に小豆を煮てお汁粉などで身体を心から温めて眠りにつくのも良しですかね。

小豆