東北の夏祭りはこれからだ

卸町店長の千葉です。

先週末から、ロンドン五輪が開催されてTVなどのメディアでは何処をみても五輪の話題一色ですね。そのせいか、同じく先週末に複活した相馬の野間追い祭りや始まった青森のねぶた祭りなどは話題から外されているような気配さえ感じる今日この頃です。

一年前のあの忌まわしい大震災から一年過ぎての復興を祈るお祭りも五輪には叶わない物なのでしょうかね・・・秋田の竿灯祭りも始まったと言うのに、日本中は東北より英国に関心があるみたいですね。来週には、仙台七夕も始まるというのに祭り気分なのは地元だけなのでしょうか。仙台の七夕祭りと平行して行われるのが山形の花笠まつりがありますね。
尾花沢市が発祥と呼ばれている花笠まつりも山形市で催されるのと時期をずらした尾花沢市の花笠まつりと二つあります。山形市のは、毎年5~7日に開催されまして終われば山形の夏は終わりを迎えるのです。尾花沢市の花笠の方は、毎年26~28日に開催される夏祭りです。まさに夏の終わりを告げるお祭りと言えるでしょうね。この二つの花笠に挟まれたお盆の時期には、尾花沢市の手前に位置する村山市では、静の花笠と違う動の村山徳内まつりというのが催されます。この徳内まつりというのは、花笠を阿波踊りとみてよさこい祭りと同等な激しい踊りを繰り広げてメインストリートを練り歩くお祭りです。よさこい祭りの様に粋で華麗な衣装に身をまとい若い世代が中心となって祭りを盛り上げています。こちらは、今年は24~26日に開催されるそうです。いつもはお盆に開催されていたのですが、昨年の震災の絡みか何かのでしょうね・・・

他にも、山形の方では夏の終わりを告げる祭りとして新庄祭りがございます。これは新庄市の方で繰り広げられている祇園まつりに似たものです。祇園の山鉾より大きい山車が会場をところせましと練り歩くのです。因みに、この祭りの山車は日本一の大きい山車だそうです。1756年に前の年にあった宝暦の大飢饉に見舞われた事に伴い、新庄藩の当主が飢饉で落ち込んでいる農民を元気づける為の復興の祭りとして始まったのが最初だそうです。今年は復興元年ですので、益々気合いの入ったお祭りになるでしょうね。こちらも24~26日に開催されます。これらの祭りが終われば山形は秋色に染まります。また、秋田県でも大館市では扇田盆踊りと言う秋田では毛馬内の盆踊りと並ぶ二大盆踊りのひとつもあります。それが終われば、9月には能代市で東北六魂祭の元となったおなごり祭りと言うねぶたや竿灯にさんさ踊りが一同に集まったお祭りが開催されます。五輪は終わっても、これらのお祭りがある限り東北の夏は終わらないぞう・・・

七夕直前の仙台駅

七夕直前の仙台駅