塩と麹と納豆

卸町店長の千葉です。

今回は、旅の思い出と出会った食文化に触れていきたいと・・・
自分は以前、すずやの従業員になる前に建築資材の勤務してお
りました。その頃は、宮城県内や隣県の建設現場や今や話題の
福島原発などに赴き建築資材の納入に1日を費やしていました。

ある日、勤務先の営業マンに頼まれ山形県の建設現場へと向か
いました。その現場は、東根市の最上川沿いにあり、ごみ処理場
を新設している現場でした。

山形県は、プライベートで国道13号線沿いの市町村は行った事
はありましたが、それ以外の路線沿いは初めてだったので仕事だ
と言うのに見慣れない景色に胸躍らせておりました。
現場に向かう道すがら13号線とは違う見慣れない道標の標識に
心を惹かれてしまいましいた・・・

国道13号線では見慣れない漢字2文字「鶴岡」の標識でして
この2文字が自分の脳裏に焼付きましたね。
個人的にも鶴岡市や酒田市のある日本海側には行ったことがなか
ったので、余計に興味をそそられましたね・・・
取りあえずその日は、無事に納入も済み仙台へと戻りました。

その週も過ぎ、休日になり一目散と車に乗り込み何も考えずに
山形県へと車を走らせていました。仕事で訪れた現場の方へ車を
向け至鶴岡とひたすら走り、初めての月山を越えていきました。
月山道路も初めて走り、山の景観とやたら多いトンネルを満喫し
初の庄内地方に入りました。

鶴岡市に入り、一先ず車を駐車場に預けて市内観光をして見よ
うと駐車場を探して走らせていたら、鶴岡の観光スポットの一つ
である博物館の前に空のある駐車場がありそこに当時乗っていた
T社の二人乗りの車を預けて市内観光にと行きました。

鶴岡城跡公園の敷地内にある博物館を観たり、庄内藩の藩校や
鶴岡で最初に出来た西洋式の教会を見学して、帰路に向える様に
車に戻り車のまま市内見学をし、少し中心地より離れた所に庄内
観光物産館がありました。知人へのお土産や自分への来た記念の
物を購入しようと入りました。

庄内観光物産館と銘をうっているだけあって日本海で捕れた新
鮮な海の幸やら庄内平野で収穫されたお米や野菜にだだっちゃ豆
を使ったお菓子などが売られておりました。
そんな色々な地場産品が売られている中おもわず眼を惹いた地場
商品がありました。それは、いままで見た事の無い日常にあるあ
たりまえの食べ物でした・・・

それは、鶴岡の隣町である酒田市で古くから作られていた地元
食品と言っても過言じゃないで、その名も「塩納豆」と言う納豆
で我々が日常で見ている納豆とは違い大豆を麹で発酵させて作ら
れた物でした。物産館の人に話しを聞いてみると冷蔵庫とかの保
存技術のなかった時代に麹を使い少しでも長く保存する為に生活
の中で産まれた食品だそうで、酒田市のK商店でのみ作られている
納豆との事でした。しかし、納豆と言うと我々が普段眼にするの
は発砲に包まれた普通の粒のみの商品ですが、その塩納豆はポリ
の透明な袋に入った状態で大豆に米粒が混ざっていて見るからに
納豆ごはんのあまりを袋詰めしたのか?と思わせる様な作りの商
品に見えましたね(自分としては)K商店さんすみませんです。

ちなみに、自分がこの塩納豆に出会ったのが16年前でして、
今やTVや雑誌などで取上げられて一躍全国区な商品知名度になっ
てしまいましたからね・・・

その塩納豆が、家庭で手軽に作れるので簡単レシピを書き込み
ますね。

用意する材料は、市販の納豆1パック(約45g)塩麹(小さじ1)
に塩こんぶ(10g)だけです。

納豆45gと塩こんぶ10gを家庭で使われている納豆を移す容器に
入れて、そこに市販の塩麹を小さじ1を入れ全体に混ざるように、
かき混ぜるだけで出来上がりと言う簡単な物です。
塩麹の方は、あくまでも目分量に過ぎないので作りながら味を確認
しながら足してもいいです。K商店さんのとは違いあくまでも似せて
作った物ですので、本物に近づけたい時は出来たのを冷蔵庫に入れ
て、1日寝かせて置けば塩麹が納豆に美味い具合に溶け込みいい感
じに仕上がります。

塩麹も米麹から作れますので、簡単な作り方をお教えしますです。
米麹100gをボールにパラパラにして入れ、塩30gを麹にふり掛け、
お水120mlを加えて塩が底に沈まない様によくかき混ぜて常温にて
2週間ほど寝かせて置けばいい具合に発酵しますので、とりあえず、
1日1回はかき混ぜる様にしておけば市販の塩麹に劣らない麹が出来
あがりますので宜しければご家庭でお試してみてくださいませ。

今回も、長くなりましたがこれが、自分が旅先で出会った山形の
食文化のひとつでした・・・
因みに、弊社にて納豆も麹も取り揃えておりますので宜しければお求
め頂けたならと思います。また、日常で出会った豆や雑穀を使った、
その土地ならばの食文化等にふれていきたいと思います。

秘伝納豆

 

 

 

 

 

 

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