アマランサスの刈入れの時

卸町店長の千葉です。

つい1週間ほど前に地元のTV局の番組で隣県の岩手県の放送局さんと繋がり情報を交換すると言う趣旨のコーナーにおいて、岩手の方で旬を迎えたアマランサスの刈入れの話題が取り上げられていました。TVにて初めてアマランサスのなっているのを見その花の色の鮮やかさに感動いたしました。

 アマランサスアマランサスはヒユ科のヒユ属の植物で花の艶やかさにて元々は観葉植物として栽培されていたそうです。花の咲き方が鶏(ニワトリ)の頭に似ていることから、日本では「鶏頭」と名付けられている品種もあります。
しかし、我々が普段お目に掛かる鶏頭の花とは同じヒユ科の別属なるものだそうです。このアマランサスは、古代インカ文明時においては種子の為に栽培されていてとうもろこしや豆類に匹敵するほどの大事な作物であったそうです。このアマランサスは結構アクが強いので食べると泥臭さが現れ人によっては苦手とされる方もいます。その所為でしょうか、ケーキなどの生地に混ぜて使われているのを耳にします。アマランサスは粒が小さいので料理の和え物に用いられたりもします。鍋にてアマランサスを炊き上げますとよく魚屋さんで見かける粒っ子の様に炊き上がりますので魚卵代わりに使われたりもします。炊き上げ方は、いたって簡単でして手間のかかるものではありません。アマランサスは粒子がこまいためゴミなどが収穫された時に紛れていることがありますので茶漉しを使って軽く水洗いをします。水洗いをしたアマランサスの量より2~3倍の水を鍋に入れ市販のだしの素を使いまずはだし汁を作ります。だし汁が出来ましたらアマランサスを中に入れ中火で15~20分加熱します。この時にお塩を少々加えますとアマランサスの泥臭さが薄れますので忘れずに入れて下さい。鍋の中の水がなくなったら木べらを使いよくかき回して下さい。アマランサスに粘り気が出てきましたら火を止めて蓋をして余熱で蒸していきます。だいたい10分程度目安にして出来上がりと言う具合です。これで魚卵の様な感じで仕上がりますので後は軽く和え物にしたり醤油付けにしてキャビアもどきにし楽しむのも良いかと思います。

雑穀もアレンジを加えてみると思い思いの使い方が出来て楽しいと思いますので皆様もいろいろお試しください。

岩手県産 アマランサス