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白小豆を洗って適当な時間、水浸けしておく。
台所で豆が煮えている音がして、だいぶ火が通った頃に漂ってくるふわりとしたにおい。中でも小豆が煮えるにおいは、人をしあわせにする格別なにおい。子どもの頃から好きなにおいです。その小豆を白小豆に変えてぜんざいを作ってみようと思いました。白つながりで酒粕を使った甘酒風味にしたことで、思いがけずヘルシーあったかメニュー誕生につながりました。
自分でぜんざいや甘酒を作った経験のある方でしたらご存知だと思いますが、どちらもけっこうな量の砂糖を使います。茹でた白小豆と酒粕を合わせると、白小豆のデンプン質と甘酒の麹っぽい酸味が入り混じり、砂糖の量が極めて少量でおいしくできます。私はとりあえず大さじ1杯で大丈夫でした。使う酒粕によって変わってくるのかもしれませんが、皆さまも少量から味見しつつ加減してみてください。
水分量少なめに粒ツブ感を残し、豆のおいしさと共に味わっていただきたい甘酒ぜんざいです。
豆・豆料理探検家。豆・豆料理アドバイザー。福岡県生まれ、京都市在住。豆の生産者や料理人、飲食店、販売店を訪ね歩き、話しを聞くことを楽しみとする。「一豆三味」を提唱し、豆料理の楽しさを伝えている。「豆なブログ」執筆中。
白小豆 | 1/2カップ |
酒粕 | 60g |
白砂糖 | 大さじ1~ |
餅 | 適量 |
柚子 | 適量 |
白小豆を洗って適当な時間、水浸けしておく。
水に戻った豆を新しい水と共に鍋に入れ、強火にかけて沸騰したら水を替え、そのまま弱火で30~40分ほど茹でる。豆は軟らかめ、粒が破け始めるくらいのタイミングがベスト。
酒粕は湯に浸して、やわらかくふやかしておく。
鍋にふやかした酒粕を入れ、水を1カップほど加えて中火にかけ、温まったら火を消して泡立て器で酒粕をとく。
餅を小さめに切って、ほんのり焦げ目がつくくらいに焼く。
酒粕がとけたら、茹でておいた白小豆を加えて混ぜる。再度中火にかけ、焦げないように時々まぜながら温める。酒粕と少量の砂糖を加え、味見して調整したら出来上り。