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キッチンはさみを使って、スルメと昆布をそれぞれ1cm角に切り、水に浸しておく。
スルメに昆布にカシワ(鶏肉)に小豆‥‥子どもの頃から慣れ親しんだ母の雑煮が、よそではあまり見かけない雑煮だと気付いたのは大人になってからのこと。我が家の雑煮には、昔から小豆と餅が入っていました。だけど、甘くはありません。いろんな出汁が入り混じり、最後に醤油で味を調えるそうです。
クリスマス休暇に帰郷して、母に雑煮の作り方を習ってきました。私の実家は福岡県八女市、父方の祖母が宝珠山村から八女に嫁いで、この雑煮になったと聞いています。
あずきの赤は邪気を祓う‥‥だから、ふるさとの雑煮に小豆が入るのかどうかは定かではありません。親戚一同が元旦にいただく田舎味の雑煮は、大人数分をグツグツ煮込んで作っていました。豆が煮くずれないように&お正月だからちょっと贅沢に、そんな思いから大納言を使いました。ちなみに先頃母が作ってくれた雑煮には、自家栽培のささげが使われていました。
豆・豆料理探検家。豆・豆料理アドバイザー。福岡県生まれ、京都市在住。豆の生産者や料理人、飲食店、販売店を訪ね歩き、話しを聞くことを楽しみとする。「一豆三味」を提唱し、豆料理の楽しさを伝えている。「豆なブログ」執筆中。
大納言 | 大さじ2 |
スルメ | 約1cm×1cmを20切ほど |
昆布 | 約1cm×1cmを20切ほど |
人参 | 5ミリ厚スライスを2枚ほど |
大根 | 5ミリ厚スライスを2枚ほど |
鶏もも肉 | 角切り4~6切 |
水 | 3カップ |
里芋 | 小2個 |
餅 | 2~4個 |
塩 | 小さじ1/2程度 |
醤油 | 小さじ1程度 |
キッチンはさみを使って、スルメと昆布をそれぞれ1cm角に切り、水に浸しておく。
豆を水洗いし、鍋に水と共に入れて沸騰させ、5分ほど煮る。湯を捨てて再度水を入れ、弱火で15~20分ほど煮て(渋切り)固茹でにする。
人参、大根をイチョウ切りに、芋は食べやすい大きさの乱切りにする。鶏肉は表面をフライパンで焼く。焼き加減は表面に火が通るレアくらいで可。
1のスルメ、昆布、浸した水を鍋に入れ、3の人参、大根、鶏肉を入れて沸騰させ、10分ほど煮る。芋を加えて更に10分ほど煮る。アクが浮いてきたら、その都度丁寧に2~3回すくい取る。
焼き網やオーブントースターなどで餅を焼き、茹でておいた2の小豆と共に4に加えて5分ほど煮る。塩、醤油を加えて調味し、でき上がり。