そばが恋しい季節

卸町店長の千葉です。

最近、日毎日毎に寒さを感じてきているこの頃です。10月に入ってからは身体を温めてくれる温かい食べ物が恋しくなってきています。特にラーメンをはじめ日本古来の蕎麦やうどんを事あるごとに食しています。そんなものなので、特にこの時期になると新そばが無性に食べたくなりますね。

そば蕎麦、そばはタデ科の植物で山間の土地で主に栽培されています。白くて小さな花が咲きます。カタクリの花にも大変よく似ていますね。
そんなそばが日本に伝わったのが縄文時代に中国から朝鮮半島経由で日本に上陸したという説があります。そばは一年生植物であるので収穫は夏と秋の二回に分けられます。その年の季節に穫れる物なので新物なんですが、夏に収穫されたものに関しては夏そばと呼び、秋に収穫されたものをあえて新そばと呼ぶ定義があるそうです。このそばにはビタミンB1が豊富に含まれていまして、脚気などのビタミンB1欠乏症にたいへん効果があるそうです。その昔、江戸中期の頃に白米による脚気障害が流行りだしその頃に江戸の町を中心として蕎麦が流行したと言う話も残っているそうです。その他、そば粉にはタンパク質が含まれてもいてタンパク質はアミノ酸スコア100%と必須アミノ酸をバランスよく含まれているそうです。しかし、そば粉で麺打ちされた蕎麦もお湯に通してしまうと蕎麦に含まれているタンパク質やビタミンが抜け落ちてしまいます。その抜け落ちた成分が通したお湯に残されているのでお蕎麦屋ではそば湯として提供されています。まだ若かった20代の頃は、そば湯の効能など分かりもしなかったので、ただつけつゆを薄めて飲めということか位にしか気にかけませんでしたね・・・そんな蕎麦も麺打ちをせずに楽しむ方法のひとつとして、そば粉で拵えたクレープいわゆるガレットなる物が若い女性を中心に食されているそうですね。このガレットなる物はフランスにおける定番メニューらしく田舎と呼ばれている地域に行けば一般の家庭食として定着してそれぞれの家庭で思い思いのガレットを楽しまれているそうです。日本でもガレットとまではいかないけれど、昔ながらの蕎麦がきにしたりはっとや饅頭やだんごにして楽しまれています。そば粉にしないでそばの実をお茶にして味わったりそば米として蕎麦粥として堪能したりといろいろそばは使われていますね。

最後に北海道の方では早くて9月には収穫が終わり新そばが出回るそうです。こちら東北の地はまだでして、隣県の山形県では11月が新そばの時期でして蕎麦で有名な大石田や次年子地域では新そば祭りが催され全国から沢山の観光客が訪れるそうです。本当に新そばが待ちどうしくてたまらないな・・・

そば米、そばの実、そば粉