紫黒米の田んぼ

 卸町店長の千葉です。賑やかだった仙台七夕も終わり、お盆も過ぎましたね。いよいよ宮城県も秋に一歩づつ歩み出してきています。9月になれば稔りの秋ということで、色々な作物の刈り入れ時期が近付いてきますね。卸町店の店頭には、お盆前に入荷した九州産の新米が並んでおります。九州は年間通しての気候に恵まれているので、年を越して春先には水稲栽培を開始し夏前にはお米が稔り8月には出荷が可能な状態になりいち早く新米を味わえると言う事です。

都会の中のオアシス以前、このFacebookに投稿した記事に長町地区にある水田を貼ったのを覚えておりますでしょうか?その水田なんですが、どこの何方のやっている水田か気になりまして傍にある太白区役所に判るかなと思い聞きに行ったら、何と仙台市で管理されている物だと教えていただきました。水田から直ぐ傍に仙台市で運営管理されている施設で、地底の森ミュージアムという施設の方で企画されているイベントのひとつとして水田をやられているそうです。
地底の森館とは、1988年に仙台市が長町南小学校を建設予定であった場所を地質調査をしていた時に遺跡が出てきてから富澤遺跡として本格的に学術調査をしていた時に2万年前の森林の跡地と古代人が生活していたと思われる跡が発見され、それを学術遺産として残そうとなり1994年に建てられた施設です。施設を運営している仙台市は、生涯学習を掲げ小学生のお子さんや親御さんらを中心とした体験学習を開いていまして、その中のひとつとして古代人が食していたとされる古代米いわゆる黒米を作ろうという企画で作付けされた水田だそうです。水田の方は、種籾から苗を育てそれを親子で苗を手付けした水田と種籾を直に水田に蒔く直植えの二つがあります。今年の5月に田植えをはじめ、6月には田んぼの除草や土器作りをし、8月にはかかしを作り10月には稲刈りをし、11月には刈り取った黒米で餅つき大会をし参加した皆で食し収穫を祝うという季節を通した体験学習をやられているそうです。余ったお米は施設の中で一般の方々へ小売されているそうです。興味をお持ちになられた方は、施設の方に行かれて見てはと思います。

そんな企画で誕生した水田が街の中にあるのがなんとも言えない都会のちょっとしたオアシスだなと思うのは自分だけかな・・・

黒米を作付している水田

黒米を作付している水田