冷酒にあう豆料理 おろし青大豆

卸町店長の千葉です。

6月になり首都圏の方では、夏の風物詩の一つとも言えるビヤガーデンがOPENしているそうですね。こちら、仙台でも今頃はビヤガーデンOPENのニュースが流れてくる季節ですが、今年はニュースで聞いてはいないのですがどうなのか気になります。その代わり、仙台ではこの時期になると仙台市内にある中華系の食堂では、冷やし中華はじまりました!の幟を見かけるようになります。梅雨に入った季節ですが、少しづつ夏の食生活に切り替わってきているのかと感じました。

梅雨が明けて、むしむしする時期になると成人した男女共に冷たい生ビールや程よく冷えた冷酒が1日の仕事を終えた開放感に満たしてくれていると言っても良いかなと思います。かつては、会社帰りの親父世代が聖地としていたビヤガーデンや立ち飲み屋的なスタンドバーに若いOLさんらの姿も見かける様になってきてますよね・・・
そんな季節のビールのお供と言えば、やはり枝豆などの豆類ですよね。自分がたまに行く立ち飲み屋さんでもおつまみの品書きに枝豆が出てきていました。枝豆と言えば、いつの間にか、だだちゃ豆と枝豆と言う定義付けがされてきていると自分は感じます。その所為か、八百屋さんの店頭ではだだちゃ豆と書かれた枝豆のコーナーを眼にしたものです。しかし、このだだちゃ豆に関してはれっきとした規定があるそうです。

もともとは、山形県は庄内地方で栽培されていた枝豆の事を言っていたのです。だだちゃとは庄内の方言で、親父という意味だそうです。江戸の時代に庄内の鶴岡に城を構えていた酒井の殿様に献上していた物で、殿様の食膳に添えられたときに、これは何処のだだちゃが育てた豆だと家臣の者に聞いたのが、だだちゃ豆の名前の言われだそうです。
鶴岡地域で栽培された枝豆が正式なだだちゃ豆で、他の地方で栽培されている枝豆はだだちゃではないのが定義だそうです。その為、鶴岡を中心としたJAさんがだだちゃの商標を正式に取り他県で栽培されている枝豆にだだちゃ豆を名乗っての販売を阻止したそうです。その為か、仙台で栽培されていた枝豆もだだちゃとして売られていましたが、現在は仙台ちゃ豆としての表記で販売されているそうです。
宮城県で夏の豆と言いますと数日前にTVのニュースでも取上げられてはいましたが、仙台の隣町にあたる村田町のそら豆が有名ですね。そら豆と言えば、枝豆よりも一回りも二周りも大きい鞘に実る青豆のひとつですよね。実の入った鞘が天上を向く形で実るのでそら豆の名がついたそうです。

そら豆も、ビールを飲むうえでは欠かせないつまみのひつですね・・・
以前、飲みに訪れた飲み屋さんでこの時期になると、いつもビールのお供にと勧められてそら豆を肴にして飲んでいた事もありました。そら豆も鞘から剥いて中の豆のみを塩茹でにして出来上がったのを食するとき、豆の皮を取って食べる人や皮ごと食べる人とがいますが、皆様はどの様にして食されているのでしょうか?
自分は皮ごといく方ですね。そんなそら豆や枝豆も冷凍食品としても売られている世の中になりましたね~ 家の近所の100円コンビニの冷凍食品のコーナーに枝豆とそら豆がちゃっかり売られていましたからね・・・
そら豆は、塩茹で済みなので自然解凍して食べるだけと記載されていましたので今度ためしてみようかと考えています。

お酒に合う豆レシピとネットで検索してみれば、某ビールメーカーのK社がHPを取り入れて色々と変わった豆料理が取上げられていて見ていて参考になりましたね。豆をすり潰してはスープにしたり豆をコロッケの具在に取り入れたりとか発想がユニークなのでそれはそれで面白いですね。ビールだとコロッケの様なフライ物でも美味しく頂けますよね。和洋中どの料理でも試みれるのが豆の良いところでしょうか・・・
しかし、程よく冷えた冷酒となると料理に十分な配慮が必要になってきます。普通に塩茹でした枝豆でも冷酒は堪能出来ますが、コロッケの様なフライ物だと冷酒には×だと言ってもいいでしょう。何故かと言いますと、フライ物などの油を使った料理になりますと杯やグラスに油が付着して食するたびに油が増えて油の層が出来て冷酒の酸化を早めてしまうのです。日本酒はお米のワインと捉えて下さい、日本酒は開封をした段階で香りや風味に少しづつ変化が生じてきます。その為、油ものを食するたびに水と油ではないですがお酒の上に溜まった油がお酒本来の香りや風味を酸化させてしまう訳なんです。日本酒は、お米と同じで生きている物と捉えてくださればと思います。
余談ですが、お酒の造り酒屋さんではお酒を仕込んでいる時期に酒造りに来られ住み込みで暮らされている蔵人さんらの食事にも気を使い、納豆だけは食膳に並べないと言う決まりになっています。何故ならば、お酒を醸す為に用いられている麹菌に納豆菌が混じったりするとお酒が腐敗してしまうからなのです。それだけ、日本酒はデリケートな代物なのです。

冷酒に合う、豆料理はと言えばひたし豆や豆を加工した豆腐等が定番と言っても過言ではないかと、でも、これから暑くなる季節ですのでワカメ等の海草や旬の夏野菜と合えた酢の物なんかも最高だと思います。因みに、自分が良く作る冷酒用の豆料理は塩茹でした青大豆を大根おろしにまぜたおろし大豆をよくやります。他にも、ひたし豆に細かく切ったチーズと混ぜて鰹節を掛けて食べるのも美味しいです。
兎に角これからの季節は本当にビールや冷酒などのお酒が美味しく感じる時期ですので、お酒に合った旬の枝豆やそれ以外の豆を使って涼を兼ねてみるのも一興かと思いますので、興味を持たれた方がおりましたなら、此方としても嬉しい限りです。

ビールのお供

 

 

 

 

 

 

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